ニキビ跡の治療方法の一種であり、ニキビ跡の原因である肌の下の瘢痕を針で切り離します。クレーター状ニキビ痕の皮膚下には固い繊維が存在し、皮膚組織が癒着することで陥没を起こしています。そこで、サブシジョンでは専用の医療用針で繊維を切断・剥離することによって凹凸のないなめらかな肌へと改善します。エトレベルなどと併用する治療もおすすめです。

クレーターのサイズが4㎜以上と大きく、クレーターの境界は不鮮明でなだらかな凹みです。皮下に瘢痕組織が作られ、それが下に皮膚を引っ張りくぼむタイプです。強い炎症による線維化した瘢痕組織が毛穴の周囲だけでなく真皮から筋膜にかけて縦方向に生じてしまい皮膚が下にひきつられている状態です。

※真皮に到達して皮膚繊維が下に引っ張っている状態のため
サブシジョンが適応なクレーターです。

表面が９０度に近い角度で凹という字のごとくの形でくぼみ、底面は平坦なことが多いです。クレーターの境界が垂直ではっきりとし底は平らです。

※真皮に到達していないためサブシジョンでは改善効果は薄いです。

開口部は点状で小さいのですが、奥に深いタイプです。
ニキビによる炎症で毛穴が変形し、毛穴が開いたまま器質化したものと思われます。もっとも治療が難しいタイプです。クレーターのサイズ（開口部）は2㎜以下と小さいのですが、奥に深いタイプになります。クレーターの深さは皮下組織まで及ぶこともあります。

※陥凹が真皮より深く到達しているためサブシジョンの効果は薄いです。