「しみ」とは、皮膚の浅い層にメラニンという薄茶色や濃褐色の色素が沈着して肌にあらわれたものの総称です。「そばかす」はしみの種類のひとつであり、「くすみ」の原因でもあります。
皮膚の浅い層を「表皮」といいます。表皮は「ケラチノサイト」と呼ばれる表皮細胞と、基底層にある「メラノサイト」と呼ばれる色素細胞でできています。
紫外線を浴びるとメラノサイト内でメラニン色素が生成され、それをケラチノサイトに運ぶことで細胞核を紫外線から守っているのです。
皮膚の細胞は、約6週間周期で新しい細胞に生まれ変わる「ターンオーバー(新陳代謝)」を繰り返しており、基底層の細胞が分裂して皮膚表面に押し上げられ、最後は表面からはがれていきます。
紫外線を浴びて作られたメラニンも同様に、ほぼ6週間で古い細胞とともに剥がれ落ちます。このサイクルが乱れるとメラニンがはがれ落ちず、表面に残ってしまい肌へ沈着してしまいます。これが「しみ」です。