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しみ、そばかす、くすみの原因と主な要因

しみ、そばかす、くすみとは

「しみ」とは、皮膚の浅い層にメラニンという薄茶色や濃褐色の色素が沈着して肌にあらわれたものの総称です。「そばかす」はしみの種類のひとつであり、「くすみ」の原因でもあります。

皮膚の浅い層を「表皮」といいます。表皮は「ケラチノサイト」と呼ばれる表皮細胞と、基底層にある「メラノサイト」と呼ばれる色素細胞でできています。

紫外線を浴びるとメラノサイト内でメラニン色素が生成され、それをケラチノサイトに運ぶことで細胞核を紫外線から守っているのです。

皮膚の細胞は、約6週間周期で新しい細胞に生まれ変わる「ターンオーバー(新陳代謝)」を繰り返しており、基底層の細胞が分裂して皮膚表面に押し上げられ、最後は表面からはがれていきます。

紫外線を浴びて作られたメラニンも同様に、ほぼ6週間で古い細胞とともに剥がれ落ちます。このサイクルが乱れるとメラニンがはがれ落ちず、表面に残ってしまい肌へ沈着してしまいます。これが「しみ」です。

ターンオーバーを乱す原因

肌のターンオーバーを乱す主な原因は「紫外線」です。長時間紫外線を浴び続けると、肌がダメージを受けて皮膚細胞の再生能力が低下し、メラニンを排泄する力が弱くなってしまいます。

不規則な生活や過労などが原因で血行不良が生じると、同じことが起こります。また、たばこやストレスが原因となり、必要以上にメラノサイトが刺激されるとメラニンが過剰生産されます。

メラニンの体外排出能力の低下、メラニンの過剰生産、これが「しみ」「そばかす」の原因です。顔全体が本来の明るさよりも暗く見える「くすみ」も、原因は「しみ」とほとんど同じです。

肌のターンオーバーが乱れると、はがれ落ちるはずの古い細胞皮膚の表面に留まってしまい、肌が暗く見える原因となってしまいます。メイクの落とし残りなどは、そのまま肌に残り、皮膚の表面に留まった古い細胞となりくすみの原因となるでしょう。

しみ、そばかす、くすみの種類

しみは原因によって、日光黒子(老人性色素斑)・雀卵斑・肝斑・炎症後色素沈着の4種類に分類します。
そばかすもしみの一種なのです。

日光黒子(老人性色素斑)

紫外線が原因の、一般的なしみです。頬を中心とした紫外線が当たりやすい体の部位、手から腕、首から上背にかけて多く現れます。主に20歳~30歳の間からでき始め、年齢を重ねるごとに増えていきます。

雀卵斑

そばかすのことです。遺伝が原因とされ、欧米人に多く現れます。幼少期から数ミリ程度の茶褐色の小さな斑点が生じて、思春期になると頬や鼻の周りに特に目立つようになります。

肝斑

女性ホルモンが原因とされ、頬骨のあたりに沿って左右対称にできる幅の広いしみのことです。妊娠や経口避妊薬によって女性ホルモンのバランスが崩れて発症します。30歳から40歳位の女性にできることが多く、高齢者ではほとんど見られません。

炎症後色素沈着

肌の炎症が治ったあとにできるしみです。やけど、ニキビ、湿疹などが治るとしみが現れます。年齢、性別、部位に関係なく現れ、時間とともに薄くなっていくことが多いです。

また、くすみは原因と見た目によって、黄くすみ・グレーくすみ・青くすみ・茶くすみの4種類にわけられます。

黄くすみ

肌全体が黄色っぽく見えるくすみです。肌の糖化が原因とされ、糖質の過剰摂取や野菜不足など偏った食生活によって引き起こされるため、肌の老化だけでなく体調不良にも注意が必要です。

グレーくすみ

肌がゴワゴワして灰色がかったように見え、メイクののりが悪いことが特徴です。ターンオーバーの乱れによって、古い細胞が皮膚の表面に留まってしまったことが原因です。

青くすみ

顔が青黒く、疲れたように見えます。睡眠不足やストレス、栄養・運動不足によって血行不良になると顔色も悪くなります。

茶くすみ

顔全体が茶色っぽくみえるくすみです。紫外線や過度な摩擦が原因で、メラニン色素が沈着してしまったことが原因です。

よくあるご質問

しみは1回の治療で取れるって本当ですか。

濃い色素で目に見えるしみは、1回の治療でキレイに剥がれ落ちる可能性があります。
一方、そばかすやくすみといった、広範囲に広がる薄いものは、継続して治療を行う必要があります。目に見えないしみが皮膚の下で複合していることや、肌質によって行える治療方法が変わりますので、1度カウンセリング時にご相談ください。

1度治療で消えても、しみやそばかすができることはありますか。

しみができやすい体質の方や紫外線、加齢などによって、再度しみができる可能性は十分にあります。
治療が終わったあとも油断せずに、紫外線やニキビといった、しみの原因には十分に気を付けましょう。日々のスキンケアが、美肌を保つ鍵となります。

治療直後にメイクをしても大丈夫ですか。

お肌を傷つけないような治療方法の場合は、治療直後のメイクも可能です。
しかし、レーザー治療のように、お肌に浅い傷をつける可能性がある治療は、傷が落ち着き、瘡蓋が形成されるまで1週間程度はメイクを控えてください。
その後、瘡蓋の上からのメイクは可能です。ご不安な方は、事前にお気軽にご相談ください。

副作用はありますか。

しみの色素の濃さや種類、それによって使用する機器の違いによっても、痛みや副作用の有無が変わります。
レーザーの種類によっては、大きく瘡蓋になるものや、赤味が現れた後は徐々にしみが体外へ排泄され消え、見た目にあまり変化のない場合もあります。
カウンセリング時に肌状態に合わせて詳細をお伝えいたします。

肝斑はレーザー治療ができないというのは本当ですか。

一般的なレーザー治療では、残念ながら肝斑は悪化してしまいます。
「レーザートーニング」という治療方法ですと悪化させることなく、メラニンを体外へ排泄させられます。肝斑は皮膚下に隠れていることが多く、気づかずに治療を行って悪化させてしまうケースもあるので、医師とのカウンセリングをしっかりと行いましょう。

併用するといい治療はありますか?

ビタミンCやプラセンタなどのイオン導入や、各種美容注射点滴などもおすすめです。また、ホームケア用として基礎化粧品やお薬もご用意していますので、症状やご希望に応じてご案内します。

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三重県・滋賀県・長野県・福井県

この記事の監修

Profile

一宮美容クリニック 院長
坂東 勇弥


香川大学医学部卒業
医学博士
日本抗加齢学会専門医
日本美容外科学会(JSAS)会員、日本美容皮膚科学会 会員
日本抗加齢医学会 会員、日本皮膚科学会 会員
臨床指導医 ボトックスビスタ®認定資格医
ジュビダームビスタ®認定資格医
ジュビダームビスタ®バイクロス認定資格医
緩和ケア講習修了

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