近年は医療技術の発達や美容意識の高まりにより、美容医療が注目されています。なかでもボトックス注射は5分から10分程度の短時間で手軽に安全に施術できることから人気が高い施術です。
一般的に美容医療では腫れやダウンタイムがつきものですが、ボトックス注射ではその心配が少ないこともメリットといわれています。ボトックス注射はさまざまな美容効果が期待できるため、理解を深めて検討しましょう。
当記事では、ボトックス注射に期待できる効果を解説します。また、施術前に知っておきたい副作用、メリット・デメリットもあわせて紹介します。
ボトックス注射の特徴 ボトックス注射は美容医療の中でも広く知られる施術です。かつては著名人が行う施術との認識が強かったボトックス注射ですが、近年は一般の方にも広がりを見せています。ここではボトックス注射の特徴や期待できる効果を紹介します。
シワを目立たなくする ボトックス注射はシワに効果が期待できます。「シワ」の原因は表情筋に関連しています。
表情を作る際やまばたきなどでくりかえし表情筋を動かすと、顏の筋肉が収縮し、その結果シワにつながることも。
ボトックスという成分は、筋肉を弛緩させる役割があります。加齢により目尻や眉間、おでこなどのシワが目立った部分に注射すると、表情筋の働きを抑制し、収縮した表情筋が弛緩してシワを軽減させられます。
小顔効果 ボトックス注射には小顔効果も期待できます。顔が大きく見える要因として、咬筋(こうきん)と呼ばれるアゴの筋肉の発達があげられます。咬筋が発達していると、エラが張って見えたり顔が大きく見えたりします。
咬筋にボトックス注射を行うと一時的に働きを抑制し、発達を抑えられます。その結果、アゴの幅が狭まり顔全体が小さく見える小顔効果が期待できます。
キレイを保つには定期的な施術が必要 ボトックス注射は短時間で手軽に施術でき、美容整形などとは違ってメスを使用して顏を切らなくてもできることから人気を集めています。また、効果をすぐに実感しやすい点も人気の理由です。 ただし、ボトックス注射の効果は一般的に約3ヶ月から半年程度と言われています。手術ではなく永久的な効果を得られる施術ではないため、キレイな状態を保つためには定期的な施術が必要となるでしょう。
ボトックス注射とは ボトックスという成分は、「A型ボツリヌストキシン毒素」という成分をボツリヌス菌から抽出したものです。この成分を生理食塩水で希釈して皮膚内や筋肉内へ注射する施術が「ボトックス注射」という施術方法になります。安全性が高く、手軽に行えることから人気の施術式となっています。 インターネットなどで実際に施術を受けた人の口コミや体験談も多く見つけることができますが、反対に誤った情報や知識も多く見つけられるため、施術を受ける前には、美容クリニックを訪れ、医師から正しい説明を受けることが大切です。
ボトックス注射の効果 ボトックス注射で得られる効果には、上記のシワとりや小顔効果のほかにも多くの効果が期待できます。フェイスラインだけでなく、気になるパーツごとに施術が行えるため、自身の気になる部分にピンポイントで効果を実感しやすい施術です。
ボトックス注射で得られる効果はおもに以下のとおりです。
【顔】フェイスラインの維持 ボトックス注射をフェイスラインから首にかけて打つことで、フェイスラインの筋肉の動きを抑制し、加齢によるシワやたるみを解消することができます。その結果スッキリとしたフェイスラインを維持することが可能です。
【顔】ガミースマイルの改善 ガミースマイルとは、笑った時に上唇が上がって歯茎が見えすぎてしまうことを指します。この原因は、上唇を上げる筋肉の働きが良すぎることにあります。その筋肉にボトックス注射を施し、筋肉の動きを抑制することでガミースマイルの改善に効果的です。
【顔】口角をあげる 口元には、口角を上げる筋肉と下げる筋肉が働いています。ボトックス注射をこの口角を下げる筋肉にのみ施すと口角をあげられます。年齢とともに下がる口角が気になり、制術を受ける方が多くみられます。
【ボディ】美脚効果 ボトックス注射はボディにも施術可能です。そのため、美脚効果を目的として施術を行う方も見られます。ふくらはぎは日常生活や運動、ヒールの着用などで発達しやすく、太さを機にされる方が多い傾向にあります。 実際にふくらはぎの筋肉が発達しすぎると、脚が太く見えてしまいます。ボトックス注射をふくらはぎに打つと筋肉の発達を最低限度に抑え、脚を細く見せられます。
【ボディ】わきが ボトックス注射はわきがの改善にも効果が期待できます。ボトックス注射でわきがの原因であるアポクリン汗腺の働きを抑制することが可能です。わきの下にある交感神経にボトックス成分が働きかけ、臭いをおさえます。
【ボディ】多汗症 わきが改善と同様に、わきの下にボトックス注射をすることで交感神経にボトックス成分を作用させます。その結果、多汗症の原因であるエクリン汗腺の働きを抑え、多汗症の解消につなげます。
【ボディ】肩こり 肩こりは肩周辺の僧帽筋や半棘筋、肩甲挙筋などの筋肉が緊張、硬直した結果起こります。ボトックスを凝り固まった部分の筋肉に注射し、緊張をほぐすことで肩こりを改善します。
ボトックス注射の持続期間・継続させるためのポイント ここではボトックス注射の効果について、期間の観点から解説します。第一に、ボトックス注射は直後から施術効果を実感できる方法ではありません。 多くの場合、施術から2週間ほど経過すると効果があらわれ、3ヶ月〜半年ほど効果が持続すると言われています。それ以降、何もしない場合は注射前の状態へと戻っていきます。
定期的な施術 ボトックス注射の効果を長く持続させるためには、定期的な施術が必要です。注射の効果が完全になくなってから再度施術するのではなく、まだ注射の効果が残っているうちに改めて施術を行う方が、審美性が失われず、かつ長く効果を持続できます。具体的には、約3ヶ月から4ヶ月のペースで定期的に施術を行うのがもっとも有効でしょう。
肌への刺激を控える 施術後は、該当箇所を必要以上に押したりマッサージをしたりすることは避けましょう。強い刺激を与えると注射したボトックスの薬剤が体内に流れ込んでしまいます。 その結果、せっかくボトックス注射をしたのに効果が得られない可能性もあります。特に特に施術直後は肌への刺激を避けましょう。
術後の入浴はNG ボトックスはたんぱく質の一種で熱に非常に弱い特徴を持ちます。そのため、術後の入浴は避けましょう。短時間のシャワーなら問題ありませんが、長時間湯船に浸かったりサウナや岩盤浴に入ったりする行為は避けます。
ボトックス注射の副作用 ボトックス注射は美容医療の中でも比較的安全性が高いといわれているものの、針を用いて薬剤を体内に注入する医療行為の一種です。少なからず副作用の可能性も含んでいるため、副作用やリスクを事前に把握しましょう。ここではボトックス注射の懸念点を4つ紹介します。
表情が固くなったり突っ張ったりする ボトックス注射の代表的な副作用として、顏が突っ張って不自然な表情になる可能性があります。これは薬剤が効いて効果が出すぎていることが原因のため、時間の経過とともに落ち着きます。ボトックス注射は数か月経てば元に戻る施術方法のため、効果が落ちると同時に副作用は解消されていくでしょう。
内出血 ボトックス注射は針を刺す施術のため、内出血する可能性があります。ボトックス注射で使用する針は極めて細いためほとんどの場合が目立たないレベルで済みます。しかし、普段から注射跡が残りやすい場合は注意が必要です。
ボトックス注射の多くは顏への施術のため、目立ってしまわないか心配する人は多いですが多くはメイクで隠せるくらいの軽度な症状です。そのため、過度に心配する必要はないでしょう。
腫れやむくみ ボトックス注射では、施術後に一時的な腫れやむくみの症状が出る場合があります。これは薬剤を入れたことが原因ではなく、注射そのものによる影響です。施術を受ける人の体質や、その日の体調などにより症状の有無や度合いは異なりますが、重症になることは多くありません。もしも腫れが気になる場合は医師への相談が大切です。
めまいなどの体調不良 ボトックス注射は体内に薬剤を入れる施術のため、めまいやふらつきなど体調不良・異変が起こる可能性があります。ただし、発生する頻度としてはきわめてまれです。だいたいの場合は数日間の安静により症状は治まるため、それほど心配するような副作用ではないでしょう。
まとめ 数ある美容医療の中でも、ボトックス注射はその手軽さからもっとも人気のある施術方法の一つと言えます。大きな副作用やダウンタイムが少なく、施術の効果が得られやすいことが人気の理由です。ボトックス注射は顔の気になるパーツごと、顏以外の部分にも施術ができるため、部分的に気になる見た目をピンポイントに改善することができます。
ボトックス注射はメリットが多い施術方法ですが、誤った情報を目にしたり、薬剤を体内へ注射することへの抵抗や不安を感じたりして施術を迷っている人は多いでしょう。美しくなりたいと思いながらも踏み出せない場合は、ぜひ一度美容クリニックでカウンセリングを受け、悩みや不安を解消しましょう。 ボトックス注射をするか検討中という方は、一宮美容クリニックのカウンセリングを受けてみてください。大手美容外科院長出身のベテラン院長が、お一人お一人の希望する効果に対して、適切な施術内容をご提案します。 また当院のボトックス注射は、メールや電話・LINEでご相談いただくことも可能なので、ぜひお気軽にお問い合わせください。