ほうれい線はどう対策する?原因や消し方、予防方法について詳しくご紹介
ふと鏡を見た時、ほうれい線に気づいてしまい、「自分も老けてしまったなあ」と落ち込むことはありませんか?
ほうれい線は、お顔が老けて見える原因のひとつです。一般的に年齢が重なると目立ちやすくなりますが、若い方でも悩んでいる方はいます。
この記事では、ほうれい線の年齢別の特徴や原因、消し方、予防方法について詳しくご紹介します。 ほうれい線とは?
「ほうれい線」とは、小鼻の外側から口の横まで伸びるハの字型の線です。頬と口周りとの境界線であり、厳密には「シワ」ではありません。「鼻唇溝(びしんこう)」とも呼ばれます。
一般的にほうれい線は、加齢による肌のハリや筋肉の低下が原因で目立っていくといわれています。各年代でどのように変化していくか、解説します。
年代別ほうれい線の特徴と原因
ほうれい線の主な原因は、加齢によって表情筋が衰えることによってできる「肌のたるみ」ですが、頬についている脂肪や筋肉の多さや、鼻横の溝が目立ちやすい骨格をしている人は、若くてもほうれい線が目立ちやすいです。
ここでは加齢によるほうれい線の原因に注目し、年代別にどんなことが要因で肌のたるみが引き起こされるのかを詳しく解説していきます。
10~20代
肌のハリを保つコラーゲンやエラスチンの生成力は18歳がピークで、10~20代は、各年代の中でも最も肌の状態がよいです。ほうれい線の原因である肌のハリや筋肉の低下はほとんど見られないため、ほうれい線もほとんど目立ちません。
しかし、他の年代と比べると、パソコンやスマートフォンのやりすぎや過剰なダイエットを行う方が多いです。それにより、血流が悪くなったり、栄養が不足したりして、肌の状態が悪化するケースも多く見受けられます。
血流の悪さや栄養不足は、ほうれい線に限らず、あらゆる肌トラブルや健康面での問題を引き起こします。日頃から生活習慣に気を付けて、適切なケアを心がけましょう。
30代
30代になると肌の代謝が低下し始め、表面的にも老化の影響が現れ始めます。 コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸といった肌の弾力やハリを支える成分を作り出す細胞が、30歳を過ぎると減少し始め、顔の皮膚を支える表情筋の力も低下します。
そのため、10~20代に比べて、肌もたるむようになり、ほうれい線が徐々に目立つようになります。
40代
40代にもなると、肌の弾力やハリを支える成分を作り出す細胞は、生まれたばかりの新生児と比べて半分にまで減ってしまいます。30代に比べて、さらにお顔の悩みも増えていきます。
50〜60代
50代以降は、30代・40代よりもさらに代謝が低下し、くわえて骨格の変化や女性ホルモンの減少なども起こるため、これまで以上に見た目が変わっていきます。
40代までのスキンケアが肌の状態として現れてきます。特に肌のたるみは、メイクやセルフケアでもカバーが難しくなってきます。
ほうれい線を目立たなくする方法【セルフケア編】 ほうれい線の原因である「肌のたるみ」は、セルフケアでもある程度改善可能です。
肌を支える表情筋を鍛える方法やメイクでカバーする方法など、具体的な方法をご紹介します。
表情筋のトレーニング
ほうれい線の原因である「肌のたるみ」は、表情筋の筋力低下によって引き起こされます。表情筋は、普段から笑ったり会話したりすることで、自然と鍛えられる筋肉です。
マスクを着用する機会が多い場合は、口元を意識しなくなり、筋肉が衰えやすくなります。普段から会話の頻度が少なかったり、マスクが必要な生活をしたりしている方は、ほうれい線が目立ちやすくなる傾向があるのです。
トレーニングで表情筋を鍛えることによって、肌のたるみを改善して、ほうれい線を目立たなくする方法があります。表情筋のトレーニングには多くの種類があり、さまざまなSNSやWEBサイトでも紹介されています。
有名なものには、頬全体の筋肉を鍛えるために、頬に空気をためて数秒間ぷくっと膨らませる方法、顔全体で「あいうえお」と大きく動かす方法、指全体で10秒間ほうれい線を引き上げる方法などがあります。
自分に合った続けやすいトレーニングはどれか、調べてみるとよいでしょう。ただし、トレーニングをやりすぎると、皮膚が伸びてしまうので注意が必要です。
マッサージ
頬のたるみはマッサージでも改善できます。骨と皮膚や筋肉をつなぐ靭帯(リガメント)は、加齢によって固くなってしまうため、放っておくと肌の弾力がなくなり、頬がたるむ原因となります。
ほうれい線を目立たなくするには、この硬くなった靭帯や、特に口の周りの筋肉、「側頭筋」と呼ばれるこめかみから耳の上あたりを、やさしくほぐすと効果的です。
また、血流の悪さやむくみも、ほうれい線に限らず、さまざまな肌トラブルの原因となります。顔のむくみを取るマッサージや、首の凝りをほぐすマッサージも合わせて行なうと、より効果があります。
表情筋のトレーニングと同様、やりすぎると皮膚が伸びてしまうので、マッサージを行う際はオイルやクリームを使うことがおすすめです。
美顔器
顔の筋肉をほぐすためには、手や指を使ったマッサージだけでなく、美顔器を使う方法もあります。ほうれい線には、微弱な電流で筋肉をほぐすEMSタイプや、高周波の電磁波で肌に振動を与えるRFタイプの美顔器がおすすめです。
どちらも皮下組織に刺激を与えて、コラーゲン生成を促す効果も持っているため、肌のハリや弾力を引き出し、ほうれい線の原因である肌のたるみを改善できます。
メイク
ほうれい線がまだ薄い段階であれば、メイクで目立たせなくすることも可能です。肌なじみの良い色のコンシーラーを選び、ほうれい線から斜め上に軽くコンシーラーを引き、指でぽんぽん叩きながら上方向になじませます。
仕上げにパウダーファンデーションやフェイスパウダーをはたいて完成です。
この時、仕上げのファンデーションを分厚く塗ると、逆にほうれい線が目立ってしまうので、できるだけ薄く塗るように気を付けましょう。
ほうれい線を消す方法【美容治療編】
セルフケアでほうれい線を目立たなくする方法をご紹介しましたが、個人でケアするには限界があります。加齢による肌の代謝機能の低下は避けては通れない問題であり、完全に消すことはできません。
ほうれい線をしっかり目ただなくしてしまいたいという方は、美容治療の検討をおすすめします。
糸リフト
糸リフトとは、治療部位に医療用の溶ける糸を挿入し、皮膚を内側から引き上げる美容療法です。肌のたるみやシワを改善でき、ほうれい線だけでなく、ゴルゴラインやマリオネットラインにも効果があります。
メリットとして、メスで切開する方法よりも傷跡が目立ちにくく、効果をすぐに実感しやすい点があげられます。また、糸を挿入した周辺の肌が刺激され、コラーゲンやエラスチンが生成されて、肌の引き締め効果も得られます。
デメリットとしては、溶ける糸を使用した場合、糸が溶ければ効果もなくなるため、継続して施術を受けなくてはならない点があります。溶けない糸の場合だと、感染症のリスクやレーザー治療が受けられなくなる恐れもあります。
糸の種類によって期間の長さも異なりますが、早いものだと6~12ヶ月、長いものなら24~36ヶ月ほど効果が持続します。
皮膚が柔らかく、皮下脂肪が適度についている人は糸リフトの効果を実感しやすいです。
しかし、皮下脂肪が多い人はその分糸で強く引っ張らなくてはならないため、糸への負担が大きくなり、効果が表れにくい、持続しないといったケースも起こり得ます。ご自身のお悩みに糸リフトが適しているかは、医師とよくご相談ください。
ハイフ
ハイフ(HIFU)とは「高密度焦点式超音波治療法」といって、超音波によって皮下組織に熱を当てて、肌の再生力を高め、たるみやシワを改善する美容療法です。超音波の熱エネルギーを受けた皮下組織は、コラーゲン生成が促進され、肌が引き締まり、弾力も取り戻すことができます。
ハイフの施術は、肌の気になる箇所へ超音波を照射するだけなので、施術中の痛みやダウンタイムがほとんどないのがメリットです。リフトアップの美容治療は、ハイフ以外では切開か注射の必要があるため、ダウンタイム期間をあまり取れない方によく選ばれています。
デメリットは、効果が現れるまでに施術を受けてから1カ月ほどかかる点、手軽な施術の分、持続期間が3~6ヶ月程度のため、短い周期でくり返し施術を受ける必要がある点があります。
医療機関以外でのハイフの施術はトラブルが多いため、安全性の高い医療機関で施術を受けるようにしましょう。
また、ハイフによる肌の引き締め効果は強力です。痩せ顔で脂肪の少ない方の場合、ハイフの治療を受けると、さらに痩せて見える可能性もあります。ほうれい線を改善する目的の場合、どの辺りに照射するのが効果的な、医師とよく相談して決めましょう。
ヒアルロン酸注射
ヒアルロン酸注射とは、皮膚にヒアルロン酸を注射し、皮膚の溝やへこんだ部分にボリュームを出す美容療法です。特に、ほうれい線が深い場合、その効果もわかりやすいです。
メリットは、即効性があり、ダウンタイムも短くて済む点です。ヒアルロン酸を注入したすぐ後から効果を実感でき、施術も注射するだけのため、ダウンタイムもおよそ1~2日で済みます。上記であげた糸リフトやハイフなど、他の美容療法と併用しやすい施術のため、お悩みによって組み合わせることも可能です。
デメリットとして、効果が徐々になくなっていくため、効果が弱くなったタイミングで再び施術を受けなくてはならない点です。ヒアルロン酸の種類にもよりますが、およそ半年ごろから効果が弱くなっていきます。
ほうれい線を予防するには? これまで、すでにあるほうれい線に対するセルフケアや美容療法を紹介してきました。しかし、ほうれい線を予防する方法もあります。できるだけ早い段階から予防を始めておくことで、年齢を重ねた時に、薄く目立たなくすることができます。
そのためには、原因となる肌のたるみを防ぐこと、つまり、肌のハリと弾力を保つこと、表情筋の筋力を低下させないことが重要です。具体的な方法をご紹介しましょう。
食事管理
食生活には注意が必要です。肌によいとされるビタミンA・C・Eや、肌を作るもととなるたんぱく質を多く含む食べ物を、積極的に取り入れてみましょう。
油が多すぎる食事や暴飲暴食、極端に食事を減らすことは、肌を美しくする栄養だけでなく、健康を維持するために必要な栄養も届かなくさせてしまいます。バランスの良い食事を心がけましょう。
生活習慣が不規則な生活や無理なダイエット生活を送っていると、肌の代謝機能がうまく働かず、全体的に顔が老けて見える原因となります。できるだけ規則正しい生活を送り、睡眠不足やストレスを減らすことも重要です。
保湿
肌の乾燥は、紫外線ダメージと並ぶ、さまざまな肌トラブルを引き起こす原因のひとつです。肌にはバリア機能があり、乾燥しているとうまく機能せず、肌の老化が進みやすくなります。
肌の潤いが適切に保たれていれば、バリア機能がきちんと作用でき、肌トラブルも起こりにくくなります。スキンケアコスメを使用して、日頃から肌が乾燥しないように気を付けましょう。
紫外線対策
紫外線によるダメージは、肌の乾燥と同様、多くの肌トラブルを引き起こします。肌のハリを維持する真皮層は、特に紫外線のダメージを受けやすいため、日焼け止めクリームや帽子、日傘を使用し、なるべく直射日光に当たらないようにしましょう。
強い紫外線というと真夏のイメージがありますが、季節に関係なく1年中、屋内でも、曇りの日でも、紫外線は肌に降り注いでいます。夏以外のシーズンでも、晴れていない日でも、紫外線対策は必ず行いましょう。
姿勢を正す
首や肩に負担がかかる姿勢を長時間取っていると、血流が悪くなり、肌に栄養が行き渡りにくくなります。パソコンやスマートフォンの長時間の使用を控えたり、首や肩をマッサージしたり、適度に体を動かしましょう。
ほうれい線治療の症例写真 施術前
施術後 施術名
ほうれい線ヒアルロン酸治療 施術の説明
加齢とともに現れるほうれい線にヒアルロン酸を注入することで、シワを改善する施術です。
オリジナルで作成した注射針と院長考案の注入法で、顔全体のバランスを整えるオーダーメイド治療を行います。
シワやたるみの原因となる周囲の組織も含めて、トータルフェイシャルトリートメント治療ができます。 施術のリスク
(副反応)
注入後少し膨らみや腫れが生じることがあります。
次第に馴染んでいきますが、2日〜3日間位症状が続くこともあります。 ※個人差があります。 施術の価格
59,800円(税込)〜438,000円(税込) ダウンタイム
ほぼなし~2週間程度 ほうれい線治療についてのよくある質問
ほうれい線治療について、よくある質問をご紹介します。
Q:ほうれい線ができやすい人とできない人の違いはなんでしょうか?
ほうれい線の原因は、加齢による肌のたるみのため、年齢を重ねた方ほど目立ちやすい傾向があります。また、もともとの骨格や頬の筋肉の付き具合によっても左右されます。
それ以外の問題だと、元の骨格に問題がなくても、口の片方だけで噛む癖があったり、寝るときの体勢に問題が合ったり、骨格が歪むような癖や習慣を持っていると、血流が悪くなって、ほうれい線が目立ちやすくなります。
Q:ほうれい線が目立ちやすいかチェックする方法はありますか?
チェックする方法はあります。
頬の皮膚を口元から耳にかけて、指全体で軽く押し上げてみてください。細かい小じわが寄りやすい人は、皮膚が薄くてたるみが生じやすいため、ほうれい線が目立ちやすいタイプです。
Q:ほうれい線を消すにはどうすればいいですか?
ほうれい線の美容治療の効果は、長くても1~2年でなくなります。また、年を重ねるたびに肌の機能も低下していくため、「ほうれい線が完璧に消えてなくなる」ということはありません。美容療法を継続的に受けていただきながら、生活習慣やスキンケア、マッサージなどのセルフケアを続けていただくことで、ほうれい線も目立たなくなっていくでしょう。
Q:ほうれい線の美容療法は、男性でも受けられますか?
ほうれい線に限らず、性別関係なく、男性でも美容療法を受けていただくことが可能です。しかし、一般的に男性の肌は女性よりも厚く、乾燥しやすい傾向にあるため、女性と同じ施術を受けても満足できる結果が得られないケースもあります。医師とのカウンセリングで、どんな施術が適しているか、しっかりと突き詰めていくことが重要となります。
Q:ほうれい線の美容治療にはいろいろな方法がありますが、どれが一番効果的ですか?
患者様のお悩みやほうれい線の状態にもよりますが、肌のたるみが原因のほうれい線にはリフトアップさせる糸リフト、ほうれい線が深い方には肌をボリュームアップさせるヒアルロン酸注射、ダウンタイムも費用も手軽に済ませたい方にはハイフがおすすめです。
しかし、患者様の生活スタイルや費用の問題もあるため、どの美容療法が適しているかは、医師とともによく相談していただくのがよいでしょう。
まとめ
年齢とともに目立ってしまい、どうしても消えてくれないほうれい線。美容療法を含めて、目立たせない方法はいくつもありますが、お肌の状態や骨格、日常生活など、それぞれ抱える事情は異なります。
効果の持続期間や継続的な費用など、さまざまな条件を加味した上でご自身に合った方法を選ぶことで、より高い効果を実感できるでしょう。
日常的なセルフケアももちろん大事なことですが、限界を感じている、早く効果を求めたいという方は、ぜひ一度一宮美容クリニックまでご相談ください。