ヒアルロン酸注射の効果とは?副作用や効果、持続期間について
昨今、テレビやSNSでもよく耳にするようになったヒアルロン酸注射ですが、そもそもヒアルロン酸は一体何であるかご存知でしょうか。ヒアルロン酸とは「保水・保湿成分」のことで、もともと人間の体内に備わっている物質です。
体内で必要な水分を保持するのがヒアルロン酸の役割なのですが、ヒアルロン酸は加齢により年々減少していきます。そのため、十分な水分量が保てずにお肌のシワやたるみが発生してしまうのです。
今回は、ヒアルロン酸注射の効果・副作用・持続期間などについて、詳しく解説します。ぜひ参考にしてみてください。
目次
ヒアルロン酸注射とは?
ヒアルロン酸注射とは、お肌に直接ヒアルロン酸を注入する施術のことです。特に美容クリニックが行っているヒアルロン酸注射は、肌トラブルやシワやたるみなどの気になる部位に直接ヒアルロン酸を注入しています。
また、アンチエイジングだけでなく、プチ整形として唇やおでこに注入する場合もあります。ヒアルロン酸を注入することで、肌の保水力がよみがえり、肌のハリや弾力が改善されることにより美容効果が期待できます。
ヒアルロン酸にはいくつか種類があり、注射する部位や患者様の症状によって異なります。例えば浅い小ジワには柔らかいものを、深くて濃いシワにはハードで長持ちするものといったように使い分けをしています。
もちろんメリット・デメリットもありますので、見ていきましょう。
メリット
施術時間が短く、ダウンタイムも短くすみます。また、効果が分かりやすいのも特徴です。さらにメスを使わないので傷跡が残らないのもメリットといえるでしょう。
デメリット
デメリットとしては永続的な効果が期待できないことです。ヒアルロン酸は一般的に、数カ月~数年で体内に吸収されます。そのため、長期的に効果を持続させるためには繰り返しの施術を受ける必要があるのです。
ヒアルロン酸注射の効果
ヒアルロン酸注射は加齢に伴うお肌のハリや弾力を改善し、シワやたるみ、目の下のくまやほうれい線などの肌トラブルに対して美容効果が期待できます。また、唇や鼻筋に注入することで、理想的な輪郭形成も可能です。
効果を得られるお悩みや部位について、詳しくご説明します。
シワやたるみ
年齢とともに気になりだし、目の周りや眉間の小じわ、ほうれい線や額などに発生することが多いでしょう。ヒアルロン酸注入により、弾力が改善され、若々しい印象も期待できます。
ほうれい線
ほうれい線とは鼻の両脇から左右に口角まで現れる線のことで、「シワ」とは少し異なり頬と口周りの境界線です。「鼻唇溝」とも呼ばれています。
シワやたるみと同様に、ほうれい線も年齢とともに気になりだす部位です。ヒアルロン酸を直接注入することで、頬の内側から持ち上げてボリュームを与え、目立たなくなります。
目の下のくま
加齢による主な原因は筋肉の衰えによるものです。目の下の筋力が低下し、眼窩脂肪が前にせり出してふくらみが生じます。このふくらみの影がくまとして目立つようになるのです。他にも目元の皮膚にハリや弾力が失われ、たるみが生じることによってくまが発生します。
ヒアルロン酸を目の下に注入することで皮膚が持ち上がり、くまが目立ちにくくなります。また、ボリュームを与え若々しい目元へと導きます。
フェイスライン
年齢とともにフェイスラインのたるみが気になる方におすすめの施術です。フェイスラインがぼやけてしまって気になっている方には、ハードなヒアルロン酸を注入するとシャープな印象になります。
また、頬がこけてしまって気になる方には、皮膚の深い部分にヒアルロン酸を注射すれば、お顔に立体感が出てふっくらとした印象になるでしょう。
唇
近年は厚くてボリュームのある唇が人気です。
また、加齢によりハリがなくなった事による唇の縦ジワにお悩みの方もいます。
ヒアルロン酸を注入することで、ボリュームのあるふっくらとした唇へ導くとともに、縦ジワの改善も期待できるでしょう。
鼻
ヒアルロン酸を鼻に注入することで、鼻筋を整えたり鼻を高くしたりすることができます。鼻を高くすることで、目の距離も近くなったように感じるのでお顔全体の立体感もアップします。
他にも輪郭形成や涙袋の成形などにも使用されます。ヒアルロン酸注射には、美容効果だけではなくプチ整形にも効果があるのです。
ヒアルロン酸注射の持続期間
ヒアルロン酸注射の持続期間は、施術後2週間程度で安定した後、一般的には4~12か月程度持続します。長くても2年程度です。
ヒアルロン酸の種類や施術した部位、注入回数や個人差によって変化します。施術箇所を確認して、医師の診断で判断されます。
施術後は、規則正しい生活も心がけなくてはなりません。また、ヒアルロン酸注射をした箇所のマッサージや美顔器などの使用も控えるようにしてください。
ヒアルロン酸注射には永続的な効果はないので、繰り返しの施術が必要で、繰り返し施術を受けているほど長持ちします。さらに効果を長持ちさせるには施術部位にあったヒアルロン酸を選び、継続して施術を受けましょう。
初めてヒアルロン酸注射をされる方や、施術まで期間が空いてしまった場合は、コラーゲンの膜が生成されてヒアルロン酸の吸収が阻害されるようになるため、ヒアルロン酸の吸収されるスピードが早くなってしまいます。
2回目以降の施術のタイミングは個人差がありますので、医師に確認しましょう。
ヒアルロン酸注射の副作用・リスク
ここでは、ヒアルロン酸注射による副作用やリスクについてご紹介します。
ヒアルロン酸とは元から体内に備わっている成分なので非常に安全性が高く、副作用が起こりにくい物質です。
ただし、まれにヒアルロン酸注射後に副作用が起こってしまう場合もあります。
まずは副作用についてご紹介します。
副作用
内出血
注射針を肌に刺すので、目元や口元などの皮膚が薄く毛細血管が多い箇所で起こる可能性があります。使用器具や打ち方によって緩和できますが、発生する確率はゼロではありません。
治療直後よりも翌日以降に現れることが多く、2~7日程度長くても2週間くらいで収まります。メイクなどでカバーできる程度です。
腫れ・むくみ
注入部位が腫れたりむくんだりする方もいますが、その場合は数日で落ち着きます。むやみにマッサージしたり、こすったりしてしまうと症状が悪化してしまう可能性があるので患部を刺激するのはやめましょう。
また入浴や運動、飲酒などの血行を良くするような行動も避けてください。症状が悪化する恐れがあります。治療後数日間は安静にして過ごしましょう。
赤み・かゆみ
頻度は低いですが、まれに赤みやかゆみが発生する方もいます。
チンダル現象
チンダル現象とは、注入したヒアルロン酸が肌の上から透けて見えてしまう現象です。薄く青みがかかって見えます。ヒアルロン酸を肌の浅い位置に注入することで起こってしまいます。
人体に影響はありませんが、気になる方はヒアルロン酸分解剤と注射し排出します。
ふくらみや異物感
ヒアルロン酸を多く注入した時に起こります。主に医師の技術によって起こり、表情を崩した時などにふくらんで違和感が出ることがあります。
感染
ごくまれに「バイオフィルム」というものが形成され感染が起こってしまうケースもあります。ヒアルロン酸の注入箇所周辺に「バイオフィルム」という菌膜が出来てしまうことが原因です。
にきびが多い方や免疫力が低下している方、持病がある方がヒアルロン酸を大量に打つことで起こる可能性があります。万が一感染が起こってしまった場合は、抗生剤を使った治療が必要になるので、すぐに医師に相談しましょう。
アレルギー
ヒアルロン酸は元から体内に備わっている物質ですが、まれにアレルギー反応を起こす方もいます。これはヒアルロン酸に反応しているのではなく他の要因で起こることがあるのです。
アレルギー反応が起こった場合は、かゆみやじんましんのような症状が出ます。施術後すぐに反応が出る場合もありますが、数日後に反応が出る場合もあるため、気になるようならすぐに医師に相談しましょう。
リスク
ここからは起こりうるリスクや失敗についてご紹介します。
仕上がりが左右非対称になる
ヒアルロン酸を顔のバランスを考えずに注入してしまうと左右非対称に見えるケースがあります。ほとんどの人の顔のバランスは左右非対称です。左右で同量入れるわけではないのです。
通常は症状と顔のバランスを見ながら注入していきますが、経験の浅い医師が判断を誤ってしまった場合に、適量注入されず見た目が左右非対称になってしまいます。
左右差が気になる場合は医師に相談してください。
足りない方にヒアルロン酸を注入することで解消されることがあります。
表情が不自然
ヒアルロン酸注入によって表情が不自然な仕上がりになるケースがあります。正しい治療を行っている美容クリニックであれば、いくらご要望があっても適切なヒアルロン酸の量を提案します。
しかし、お金儲けのために多量のヒアルロン酸を注入するクリニックも存在します。ヒアルロン酸注入は正しい位置に正しい量で少しずつ注入すれば、不自然な仕上がりになることはありません。
使用するヒアルロン酸の種類や注入方法によっては仕上がりが変わってくるため、経験のある医師に依頼することが重要です。
ヒアルロン酸注射の注意点
ヒアルロン酸注射は安全性が非常に高いことをご紹介してきました。今度はヒアルロン酸注射にまつわる注意点をご紹介します。
下記に該当する方はヒアルロン酸注射の施術が受けられません。
- 妊娠中または妊娠している可能性のある方
- 授乳中の方
- 自己免疫系の疾患をお持ちの方
- ステロイドや抗凝固薬を使用中の方
- 金属・局所麻酔・薬剤にアレルギーのある方
また、ヒアルロン酸注射の施術を受けた後は、次のような血行を良くするような行動はお控えください。血行や代謝がよくなると内出血や腫れ、むくみが起こりやすくなります。
- 飲酒
- 長時間の入浴
- サウナ
- 激しい運動
- マッサージ
- エステ
ヒアルロン酸注射の症例写真
施術前 | 施術後 |
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施術名 | ほうれい線ヒアルロン酸治療 |
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施術の説明 | 加齢とともに現れるほうれい線にヒアルロン酸を注入することで、シワを改善する施術です。 オリジナルで作成した注射針と院長考案の注入法で、顔全体のバランスを整えるオーダーメイド治療を行います。 シワやたるみの原因となる周囲の組織も含めて、トータルフェイシャルトリートメント治療ができます。 |
施術のリスク (副反応) | 注入後少し膨らみや腫れが生じることがあります。 次第に馴染んでいきますが、2日〜3日間位症状が続くこともあります。 ※個人差があります。 |
施術の価格 | 59,800円(税込)〜438,000円(税込) |
ダウンタイム | ほぼなし~2週間程度 |
ヒアルロン酸注射についてのよくある質問
Q.ヒアルロン酸注射後のダウンタイムについて教えてください。
腫れは部位や注入量によって異なりますが2~3日程度、長くても1~2週間程度でおさまります。また、小さな針穴はありますが数日で見えなくなります。メイクなどでカバーすることをオススメします。
Q.ヒアルロン酸注入後はいつからメイクできる?
ヒアルロン酸注射を行った針穴以外であれば、施術直後からメイクは可能です。針穴部位も施術後2時間後からメイク可能です。
Q.ヒアルロン酸注射の際にはどのくらい痛いですか。
ヒアルロン酸注入の際は基本的に局所麻酔を行うため、施術の際の痛みはありません。針を刺すチクっとした痛みがあるだけです。
施術後に麻酔が切れると、じんじんとした痛みを感じることがあります。部位によりますが通常は2~3日、長くても1~2週間で収まります。痛みが長引く場合や痛みが強い場合には医師に相談しましょう。
Q.ヒアルロン酸は触るとわかりますか。
注射直後は少し硬い感じがするのでわかる方もいるかもしれません。注入後はだんだん馴染んできて硬さもなくなるので自然な印象になります。見た目には硬さが現れないので安心して人前に出ていただけます。
Q.ヒアルロン酸はいつまで続けるの?
患者様のご希望によって決めていただけます。一生続けないといけないわけではありません。ヒアルロン酸の持続期間は部位や注入量、注入回数によって異なりますが、3か月~1年長くても2年程度です。
シワやたるみが気になる方は継続して注入した方が持続期間も長くなります。これはコラーゲンの膜が生成されてヒアルロン酸の吸収が阻害されるようになるためです。
Q.ヒアルロン酸をやめたらどうなるの?
ヒアルロン酸は徐々に体内に吸収されるため、ボリュームが減少し一気に老けたように思う方もいるようです。ヒアルロン酸が体内に吸収されてしまっても、施術前よりもシワやたるみが深くなることはありません。
Q.施術時間はどのくらいですか。
ヒアルロン酸注入自体は10~15分ほどです。
施術の前に医師の診察や説明、局所麻酔の時間を含めても日帰りで施術可能です。
まとめ
ヒアルロン酸注射はアンチエイジングやプチ整形などといった幅広い施術ができることで、ポピュラーになった施術の一つです。
昨今では飲むヒアルロン酸や塗るヒアルロン酸なども多く販売されています。もちろん、こういった商品もお悩みによっては十分に効果が期待できます。
ただし、シワやたるみ、若々しい弾力など印象をガラリと変えるには、ヒアルロン酸注射が最も効果的です。お肌のハリや弾力にお悩みの方は一度美容クリニックへ相談に行ってはいかがでしょうか。
一宮美容クリニックのIBC式ヒアルロン酸注入では、独自の方法でオーダーメイド治療を行っています。患者様一人ひとりの顔のパーツに合わせて、最も効果的な治療法をご提案します。
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